ろ過からオゾン洗浄、湿度調節
そして処理後の余分なオゾン分解まで。
 
「AQUA CLEAN CYCLE」は、
水に永遠の生命をあたえるこれからの
水浄化リサイクルシステムです。

 

生命が快適に育まれるために、地球を最も適した空間に保つ「オゾン」。
まさに自然が創りだした優れたファクターのひとつです。
このオゾンを活用した「AQUA CLEAN CYCLE」は、浴場やプールなど、
人のからだに触れる水をより安全でクリーン、そして衛生的に保つために、
最先端技術を駆使し、開発されました。
ろ過装置フィルタレーションシステムによって殆どの不純物を取り除かれた水は、
オゾンによって微小で有害な細菌や臭いまで除去されます。
もちろんその後、オゾンは酸素に分解され、有害な物質を残しません。
自然のファクターをみつめ、ハイテクが活かすGood Combination。
お湯や水のリサイクルには欠かせない、新時代の水浄化システムです。

 
 
アクアクリーンサイクルの特長

◇濾過機について


1.

 

濾材は、多種類の珪素土を配合して焼成した特殊セラミックを使用しています。
焼成時に、各々の粘土の膨張率の相違により、様々な空間を持つ多孔質体とな
り、すぐれた濾過効率を発揮します。
この濾材は半永久的に使用できますが、逆洗時に若干流出する事もありますの
で、定期的に量を点検して補充して下さい。
2.
濾過能力は、150m3/Hまで、濾過機5方弁は単一機能で、操作が簡単です。
3.
濾過能力は、10m3/Hまで、濾過機本体の材質はSUS304を標準採用しています。
4.
濾過速度hs30m/H以下に設定し、5ミクロンまでの総てのゴミを補集し、完全な
フィルタレイションを行っています。
5.
濾過機の逆洗に要する時間は、約5分前後で、砂濾過と比較して1/4以下です。
従って、逆洗に消費する水量も大幅に節約出来ます。
6.


濾過機は、セラミック内部に処理水の中のバクテリア(硝酸化成菌)が自然にすみつき、
バクテリオファージとして活発に他のバクテリアを殺すいわゆるバイオ槽としての役割
も担当し、濾過効率を上げます。
 
オゾン浄化システム
オゾンの一般的な滅菌、脱臭、脱色に関するスーパーオキサイド効果については、別記
いたしますので省かせていただき、弊社製品の水浄化プロセスを御説明いたします。
 
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ステップ1 システムに入った汚水は最初に集毛器で2m/m以上の無機物や主として毛髪、絆創膏、テープ
類などを補集され、濾過ポンプにより濾過機に入ります。
 
ステップ2 (1) 濾過機で5ミクロンまでの懸濁物を除去します。
(2) 濾過機の多孔質の濾材の内部に住みついた硝化菌などのバクテリアで、アンモニア性
窒素の亜硝酸化や一般細菌の殺菌にも寄与する生物槽と しての役割もはたします。
 
ステップ3 5ミクロン以下のごみや、コロイド状の油脂類及び濾過機の生物膜を通過して生き残った細菌類
を含んだすべての汚水は反応塔に入ります。
  
  (1)
 
 
オゾンの殺菌力や酸化力は塩素の6倍以上あり、一般細菌の中でも最も 強い菌に属
する大腸菌でも0.25ppm前後のオゾン吸収液の中では20秒 足らずで完全に殺すこ
とが出来、併せてオゾンは完全な脱臭、脱色作業も 行います。
(2)
 
反応塔の入口付近の配管に、高性能エジェクターとミキサーを設置し、オ ゾナイザーの
全オゾン発生量の80〜90%のオゾンを処理水に注入させ オゾン吸収液に変えます。
(3)
 
 
残った10〜20%のオゾンは、気体のまま反応塔に処理水と同伴して入り、 ごく一部
は処理水に吸収されますが、大部分はバブリングによりオゾン吸 収液の酸化効率を上
げる助けとなります。
(4)
 
 
微細粒気体のオゾンを吸収して、水とオゾンが溶け込み合った状態に近い 処理水、反
応塔の内部を旋回しながら水中の菌類や油脂水などの有機物 を激しく酸化させ、滅菌
し分解します。
(5)
 
 
処理水のオゾン濃度は、他社では反応塔入口で0.1〜0.2ppmに定め ていますが、
弊社設計基準では0.3〜0.4ppmとして、酸化能力に余 裕をもたせて設定していま
す。
(6)
 
 
 
 
反応塔で滅菌や有機物の分解などの作業がすんだ後は、処理水に吸収さ れていたオ
ゾンは、殆ど酸化に消費され残っていません。
気体のまま塔内に入ったオゾンは、反応塔上部の排オゾンスペースに集め られ、塔外
に導かれて気液分離器で水分を取り除いた後、セラミックヒータ ーの排オゾン装置によ
って高熱で分解し酸素に戻して放出します。
(7)
 
 
  
プール水浄化用に設置するアクアクリーンサイクルの場合に限り、お客先 より要望が
あった場合は、標準装備している熱分解方式の排オゾン装置 に加えて安全面のダブ
ルバックアップとして処理水が反応塔を出た後、熱 交換器に入るまでの間に活性炭排
オゾン装置を設けることも出来ます。
 
ステップ4   反応塔を出た清浄化の済んだ処理水は、熱交換器(オプション)に入り、所定の 温度に調整
されます。
 
ステップ5   適温の水が槽内に戻る前に、自動塩素投入装置により、0.1〜0.2ppmの低 濃度の塩素を
投入し、槽内での細菌による感染を防止しています。

以上でアクアクリーンサイクルの1サイクルが完了し、槽内の水は水道水と畧々同一水質に生まれ変わります。


 
   
  
他社製品との比較


1. 弊社アクアクリーンサイクルは濾過機を出た処理水を全量反応塔に入れ、オゾンを効率よく注入し、
0.3〜0.4ppmのオゾン吸収液に変えて約1〜3分間塔内で滞留させます。
処理水に含まれている細菌や懸濁有機物などは完全に酸化され分解します。
殆どの他社製品は、全量の1/10程度の処理水を濾過機に入る前に、主配管より取り出し、小型
気液分離塔に入れ、オゾンと混ぜ、再度濾過ポンプの入口にもどして濾過機を反応塔として使います。
アクアクリーンサイクルは、オゾンによる水処理では、世界の最新国であるドイツのシステムを参考
にして設計しました。処理水は濾過機を出た後全量の水に高性能エジェクターとミキサーでオゾンを
溶け込ませ、所定濃度のオゾン吸収液にして反応塔に送り込み、塔内で旋回させながら水中の細菌
類や懸濁有機物を一気に酸化分解させます。
ドイツの水質規制の基準(DIN NR.19643(1984、4月)は日本よりはるかに厳しく、効率の悪い他
社の10%側流方式ではクリアーすることが出来ません。アクアクリーンサイクルは、先をみこし更に
厳しくなるであろう日本の水質基準を考慮に入れて全量オゾン処理を採用しました。
2. アクアクリーンサイクルは、処理水に吸収されなかった気体のままのオゾンを反応塔に入れ、オゾン
の酸化効果を高めるために有効利用します。
他社は、小型気液分離器でオゾン吸収液を作り、余りの気体オゾンは排オゾン装置で処理し再利用
せず不経済です。
3. アクアクリーンサイクルは、濾過機を同時にバイオ槽として働かせ、濾過効率を大幅に向上させてい
ますが、他社製品は濾過機をオゾン反応槽として兼用するので、微生物が死んでしまいバイオ槽と
して使えません。
従って、処理水に含まれるアンモニア性窒素の生物科学的な除去は出来ません。
4. アクアクリーンサイクルは、激しい酸化力のあるオゾンが接触する反応塔のみ、耐触性ステンレス鋼
もしくは、チタンを使用し他は普通の材質で問題ありませんが、1/10処理方式では、主ポンプ、濾過
機、気液分離器及び接続配管等がすべてオゾンに触れるため、各々の材質をステンレス鋼もしくは、
チタンを使用する必要があり、装置全体のコストアップにつながっています。
   

 
 
 
 
アクアクリーンサイクルは、使いやすさと機能性を重視したコンパクト設計の装置で静かで、耐久性に優れています。
永年の実績からシステムの安全対策とアフターサービスには、特に念を入れて万全を期しています。