このたび、一部マスコミによって報道された浴槽水のレジオネラ菌は、好気性の
グラム陰性菌で、かなり生命力の強い菌類に属します。
殺菌装置の不充分な浴槽などで増殖し、入浴中に口や鼻から浴水を吸収した人
達に被害が出たものと考えられます。
  

 
弊社のオゾン利用の浴槽水浄化システムは、循環濾過の過程で5ミクロン以上の
ごみやコロイド状の油脂類が除去された後に、大型のオゾン反応槽(リアクター)
に入り、内部で総ての浴槽水とオゾンを充分にに接触させ、水中の細菌を完全に
殺菌します。オゾンによる殺菌のプロセスを簡単にご説明します。
 
手軽で殺菌力がよいとされる塩素剤は、細胞膜を通過して吸収系酵素を阻害し、
細胞の炭酸同化作用を停止させて殺菌する間接的な窒息法ですが、オゾンは
菌の細胞膜を破壊し、遺伝子のもつ核酸塩基のねじれ二重結合を分解して死滅
させるダイレクト攻撃法です。
オゾンの殺菌速度は極めて速く、殺菌力は単純比較で塩素の10倍以上といわれ、
その殺菌形態から溶菌とも呼ばれています。従来塩素剤使用が法制化され殺菌
の主流であった理由は、オゾンが水もしくは気中で自己分解し持続性に欠ける点
が挙げられていましたが、オゾン発生装置が格段の進歩をとげ、大容量のオゾン
の供給が継続的に容易に行われる現今では、上水道を含め水の殺菌の主流は
オゾンに変わりつつあります
  

 
Dr.Kesselは、小児麻痺ウイルスに対するオゾンと塩素の殺菌効果の比較を行い
下記の結果を公表しました。
オゾン 0.05〜0.45mg/ ・・・2分間の接触が必要
塩 素 0.5〜1.0mg/ ・・・1.5〜2時間の接触が必要
 
※ 合田 健: オゾン処理(U),水処理技術,vol.16,No.2,1975年
 

 
弊社製のオゾンによる浴槽水滅菌システムでは、浴槽水内部にはレジオネラ菌などの
雑菌類が生息することができないため、水は新しく取り替えることなく何回でも再生使用
ができます。
資料(1)は、平成12年4月某施設の浴槽水についてレジオネラ菌の有無を検査した報
告書で、菌は皆無でした。
他の施設についても同様の実績があり、ユーザーの皆様には安心して弊システムをご
利用いただいております。

 


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